求める答えと正しい答え
最近は、誰もが簡単に心理の専門的な知識を得られる様になりました。専門書だと理解出来るまでに、自分なりに噛み砕き、具体的に理解出来る事例にあてはめ…となかなか大変な労力を費やす必要があるのですが、インターネット上には諸先生方や、独自で研究理解に努められてる熱心な方々の手により、とても簡単に分かりやすく噛み砕かれた情報が溢れています。
中には、ん？と思う内容のものも見受けられる事もありますが、そもそも心理学そのものの歴史がまだ浅く、まだまだ未知の領域の分野だと思いますし…ともかく、心理学と言うものを少なくとも私が偉そうに語るのは違うのでしょう。
ただ、臨床の現場において、ドクターや心理職が患者さんに対して心理学について教授する様な事はそうは有りません。知識は力にもなりますが、時に誤った解釈により、問題の悪化へ繋がる恐れもあります。実際に困難を抱え苦しんでいる方に、専門家ですら解釈の分かれる心理学を正しく最適な形で理解し活用して頂く事は簡単な事では無い様に感じます。
しかし、世の中に溢れる便利な情報を上手く有効活用出来れば、救われる方も多くいらっしゃる事は間違い無いでしょう。特に、病院に行くほどではないが、単独では解決が難しいと感じられてる方など。ただ、心が疲れてしまっていると、誤った理解や判断をしてしまいがちなので、その様な時は独りで解決しようとはせずに、なんでも話せる相手に相談し、自分の認知が間違えた方向に向いてないかを丁寧に確かめながら、心の整理をなさってみて下さい。
